3分でわかる台湾の歴史|旅行前に知っておくと台北・台南の観光地がもっと面白くなる流れ
先住民族の暮らし、オランダとスペインの時代、鄭成功、清朝、日本統治時代、戦後から民主化まで。台湾の歴史の大きな流れを、旅行で訪れる観光地と結びつけてやさしく整理しました。

3 分でわかる要点
• 台湾にはもともと多くの先住民族が暮らしてきた(政府が認定する民族は 16)
• 17 世紀にオランダ(南部)とスペイン(北部)が拠点を置き、その後鄭成功がオランダを退けた
• 清朝の統治を経て、1895 年から 1945 年までは日本の統治下にあった
• 戦後は中華民国政府が統治。長い戒厳令の時代を経て、1990 年代に民主化が進んだ
• 台南は古都、台北には日本統治時代の建物が多く残る
台湾を旅していると、赤レンガの洋風建築、中国風の廟、日本家屋が同じ街に並んでいる光景に出会います。この「混ざり合い」は、台湾が歩んできた歴史そのものです。
ここでは旅行に役立つ範囲で、台湾の歴史の大きな流れを時代順に整理し、それぞれの時代を感じられる観光地を紹介します。
一、先住民族の時代
台湾には、外から人々がやってくるずっと前から、多くの先住民族が暮らしてきました。現在、台湾政府が認定している先住民族は 16 民族。山地や東部を中心に、それぞれの言葉や文化、祭りを受け継いでいます。
感じられる場所:台北の順益台湾原住民博物館、東部の花蓮・台東など。
二、オランダとスペインの時代(17 世紀)
17 世紀前半、オランダが南部の台南付近に、スペインが北部の基隆・淡水付近に拠点を築きました。オランダは台南の安平に城を建て、交易の拠点にしました。
感じられる場所:台南の安平古堡、赤崁楼、淡水の紅毛城。
三、鄭成功と清朝の時代
1662 年、鄭成功がオランダを退けて台湾を拠点にします。日本人の母を持つ鄭成功は、日本でも近松門左衛門の『国性爺合戦』のモデルとして知られています。その後、台湾は 1683 年から清朝の統治下に入り、大陸から多くの人々が移り住みました。
感じられる場所:台南の延平郡王祠、各地の古い廟(龍山寺など)。
四、日本統治時代(1895〜1945 年)
日清戦争後の下関条約により、1895 年から 1945 年まで台湾は日本の統治下にありました。この時代に鉄道や港、上下水道などのインフラが整備され、今も使われている建物が数多く残っています。台湾総督府として建てられた建物は、現在の総統府です。
日本統治時代については、台湾の中にもさまざまな見方があります。建物をめぐるときは、「懐かしい日本」としてだけでなく、当時台湾に暮らしていた人々の視点も意識すると、見え方が変わります。
感じられる場所:台北の総統府、台湾博物館、台南の林百貨、各地の日本家屋。
五、戦後から民主化へ
1945 年以降、台湾は中華民国政府の統治下に入ります。1947 年には二二八事件が起き、1949 年からは長い戒厳令の時代が続きました。戒厳令は 1987 年に解除され、1996 年には初めて総統の直接選挙が行われるなど、台湾は民主化を進めてきました。
感じられる場所:台北の二二八和平公園と二二八紀念館、中正紀念堂。
六、歴史を知ると楽しくなる観光地
- 台南:オランダ時代から清朝まで、台湾でいちばん古い歴史が残る古都
- 台北:総統府など日本統治時代の建物と、戦後の歴史を伝える場所
- 淡水:スペイン・オランダ時代の紅毛城と港町の風景
- 東部:先住民族の文化に触れられる
博物館や史跡の説明板は中国語と英語のみのこともあります。
生活放大鏡(あんしんカメラ)は LINE の中で使える AI です。看板やメニュー、券売機の画面を写真で送ると、書いてある内容と大事なポイントを日本語で説明します。アプリの追加や会員登録は不要で、無料枠は 1 日 5 回。有料プランは月額 ¥480・年額 ¥4,800(自動更新のサブスクリプション、いつでも解約可)、1 日パス ¥180。AI が読むのは写真に印刷された文字で、手書きや崩した字体は精度が下がります。台湾は LINE が広く使われている国なので、旅行中も開き慣れたアプリで済みます。
よくある質問
Q:台湾の歴史を簡単に教えてください。
A:台湾にはもともと多くの先住民族が暮らしていました。17 世紀にオランダが南部、スペインが北部に拠点を置き、1662 年に鄭成功がオランダを退けます。1683 年から清朝の統治、1895 年から 1945 年までは日本の統治下にあり、戦後は中華民国政府が統治しました。長い戒厳令の時代を経て、1987 年の解除、1996 年の初の総統直接選挙など、民主化が進みました。
Q:台湾で日本統治時代の建物はどこで見られますか?
A:台北では、台湾総督府として建てられた現在の総統府や、台湾博物館などが代表的です。台南には林百貨など、当時の建物を活用した施設があります。各地に日本家屋も残り、カフェや展示施設として公開されているところもあります。公開日時や見学方法は施設ごとに違うため、事前に公式情報を確認してください。
Q:鄭成功はなぜ日本でも知られているのですか?
A:鄭成功は日本人の母を持ち、長崎の平戸で生まれたとされています。江戸時代には近松門左衛門の人形浄瑠璃『国性爺合戦』のモデルになり、日本でも広く知られる人物になりました。台湾では、1662 年にオランダを退けた人物として評価されていて、台南には鄭成功をまつる延平郡王祠があります。
Q:台湾の歴史を知るならどの街がおすすめですか?
A:いちばん古い歴史が残るのは台南で、オランダ時代の安平古堡や赤崁楼、清朝時代の廟などが集まっています。台北では日本統治時代の建物や、二二八和平公園など戦後の歴史を伝える場所をめぐれます。淡水の紅毛城ではスペイン・オランダ時代の面影に触れられます。
まとめ
台湾の街並みが「いろいろな時代が混ざり合っている」ように見えるのは、先住民族、オランダ・スペイン、鄭成功、清朝、日本、戦後と、さまざまな時代が重なってきたからです。大きな流れを知っておくと、同じ建物でも見え方が変わります。
看板・券売機・メニューが読めないときは、写真を LINE に送るだけで日本語で説明 → 生活放大鏡(あんしんカメラ)を無料で試す(1 日 5 回まで無料)
関連記事
出典
- 台湾 国史館・各博物館の公開資料
- 台湾 原住民族委員会 公開資料
- 編集部による整理(2026 年 10 月)