身に覚えのない「怪しいハガキ」が届いたら|本物か確認する7つのチェックリスト
「訴訟」「未払い」と書かれた身に覚えのないハガキは架空請求かもしれません。本物の裁判所の通知との見分け方を7つのチェックリストで解説。電話してはいけない理由と、正しい相談先も紹介します。

この記事の要点
• 本物の裁判所からの訴訟通知は、ハガキではなく「特別送達」の封書で届きます。
• 差出人名や急がせる期限など、7つのチェックリストで怪しいハガキを見分けられます。
• 書かれている番号への電話・身に覚えがない旨の説明・少額の支払いは、いずれもしてはいけません。
• 迷ったときは消費者ホットライン「188」や警察相談専用電話「#9110」に相談しましょう。
ある日ポストに、「訴訟最終告知」「未払い料金があります」といった、身に覚えのないハガキが届く。
差出人は「法務省管轄支局」など、もっともらしい名前——。
不安になって、つい書かれている電話番号にかけたくなりますが、それがいちばん危険です。
この記事では、届いたハガキが本物か偽物か、落ち着いて確かめるためのチェックリストをご紹介します。
大前提:本物の裁判所は、ハガキで請求してきません
まず知っておきたい、いちばん大事なことです。
裁判所が、訴状(訴えの通知)を普通のハガキで送ってくることはありません。
本物の裁判の通知は、「特別送達」と書かれた、裁判所の名前入りの封書で届きます。
そして、郵便局員が手渡しし、受け取りのサインを求めるのが原則です。
つまり、ポストに入っていたただのハガキでの「訴訟」「差し押さえ」の通知は、
それだけで偽物(架空請求)の可能性が非常に高いと判断できます。
(参考:法務省 架空請求への注意喚起)
怪しいハガキ 7つのチェックリスト
届いたハガキに、次のような特徴がないか確認してみましょう。一つでも当てはまれば要注意です。
- 差出人が「◯◯管轄支局」「◯◯管理センター」など、聞き慣れない名前
→ 「法務省管轄支局 民事訴訟管理センター」などは実在しません。法務省に「管轄支局」という部署はありません。 - 「訴訟」「差し押さえ」「最終通告」など、不安をあおる言葉が並ぶ
- 「本日中に」「取り下げ最終期限」など、期限で急がせている
- 連絡先が携帯電話の番号や、フリーメールのアドレスになっている
- 「連絡がない場合は財産を差し押さえます」と脅している
- 何の料金なのか、具体的な中身がはっきり書かれていない
- 「個別に対応します」と、電話をかけさせようとしている
絶対にやってはいけないこと
- 書かれている番号に電話をかける。
一度でも連絡すると「反応する相手」として、さらにしつこく請求される原因になります。 - 「身に覚えがないので」と説明しようとする。
相手は説明を聞くふりをして、住所や家族構成などを聞き出そうとします。 - 少額だからと支払ってしまう。
一度払うと「払う人」と見なされ、次々に請求が来ることがあります。
怪しいハガキは、連絡せず・払わず・捨てずに保管が基本です。
正しい相談先
不安なときは、ハガキに書かれた番号ではなく、公的な窓口に相談しましょう。
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」(局番なし)
お近くの消費生活センターにつながり、本当に支払いが必要かを確認できます。 - 警察相談専用電話「#9110」
詐欺かもしれないと感じたときの相談窓口です。
「捨てていいのか不安」なときは、写真に撮って相談を
頭では「怪しい」と分かっていても、「もし本物だったら大変」と思うと、なかなか捨てられないものです。
その迷いにつけ込むのが、架空請求の狙いでもあります。
ハガキを撮って送るだけで、要点を確認
「生活放大鏡(あんしんカメラ)」は、LINEで友だち追加するだけで使えるサービスです。
届いたハガキや封書を写真に撮って送ると、書かれている内容の要点と、注意したい点をやさしい言葉でお返しします。
「これは架空請求の特徴に当てはまります。記載の番号には連絡せず、188にご相談ください」——
そんなふうに、電話をかけてしまう前のひと呼吸をお手伝いします。
細かい文字が読みにくいときや、一人で抱え込みたくないときに、そっと頼れる相談相手です。
むずかしい操作は不要。ふだんのLINEから写真を1枚送るだけです。
よくある質問(FAQ)
Q:本当に裁判になっていたら、無視して大丈夫ですか?
A:ごくまれに、本物の「支払督促」や「少額訴訟」が裁判所から届くこともあります。見分けるポイントは、「特別送達」の封書かどうか。封書で裁判所名が入っている場合は無視せず、記載の裁判所の公式代表番号を自分で調べて確認しましょう。ハガキの番号にはかけません。
Q:うっかり電話してしまいました。
A:まだ支払いや個人情報を伝えていなければ、あわてなくて大丈夫です。以後その番号には出ず、188や#9110に相談しましょう。番号の着信拒否設定もおすすめです。
Q:ハガキは捨ててもいいですか?
A:すぐ捨てず、しばらく保管しておくと安心です。相談するときの資料になりますし、同じ手口が再び届いたときの記録にもなります。
Q:高齢の親のところに届いていないか心配です。
A:帰省時に郵便物をさりげなく確認したり、「変なハガキが来たら、払う前に一度見せてね」と声をかけておくと安心です。親自身がその場で写真を送って相談できる手段を用意しておくのも有効です。