家族・シニア

高齢の親に贈りたいスマホの初期設定&教え方|イライラしないための7つのコツ

高齢の親がスマホを使いやすくなる初期設定(文字を大きく・不要アプリの整理)と、教えるときにイライラしないコツを紹介。60代のLINE利用率は91.1%。親子でつまずかないための実践ガイドです。

著者 生活放大鏡
高齢の親に贈りたいスマホの初期設定&教え方|イライラしないための7つのコツ - 高齢の親がスマホを使いやすくなる初期設定(文字を大きく・不要アプリの整理)と、教えるときにイライラしないコツを紹介。60代のLINE利用率は91.1%。親子でつまずかないための実践ガイドです。
この記事の要点
• 高齢の親のスマホは、文字を大きく・不要アプリの整理など、最初の設定で使いやすさが大きく変わります
• 60代のLINE利用率は2024年に91.1%(総務省調査)——工夫次第で親も十分使いこなせます
• 教えるときは「代わりにやらない」「専門用語を使わない」など7つのコツがポイントです
• 離れて暮らしていても、困った画面を写真に撮って相談できる方法も紹介します

「スマホを持たせたけれど、なかなか使いこなせない」「教えているうちに、つい口調がきつくなってしまう」——。高齢の親にスマホを教えるとき、こんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

実は、シニア世代のスマホ利用は年々広がっています。

総務省の調査では、60代のLINE利用率は2024年に91.1%にのぼりました(2014年はわずか11.3%)。(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書

つまり、ちょっとした設定と教え方の工夫で、親も十分に使いこなせるようになるのです。この記事では、最初にやっておきたい設定と、教えるときのコツを整理します。

まずやっておきたい「初期設定」5つ

親に渡す前、または一緒にいるときに、次の設定をしておくと格段に使いやすくなります。

1. 文字を大きく・太くする

iPhoneもAndroidも、設定から文字サイズを大きく、そして太字にできます。これだけで「見えない」というストレスが大きく減ります。

2. 画面の明るさを上げる

暗い画面は見えにくさの大きな原因です。明るさは、やや高めに設定しておきましょう。

3. 使わないアプリは片づける

最初からたくさんのアプリが並んでいると、それだけで混乱のもとです。使わないアプリは削除するか、「あとで」というフォルダにまとめておくと、画面がすっきりします。

4. よく使うアプリだけをホーム画面に

電話・LINE・カメラなど、本当に使うものだけを大きく、見やすい位置に置きましょう。スマホによっては「シンプルモード」「かんたんモード」があり、アイコンを大きく表示できます。

5. 音量と着信音を確認

着信音・通知音が聞こえるか、音量を一緒に確認しておきます。

教えるときの「イライラしない」7つのコツ

設定が終わったら、次は教え方です。ここが親子ともに、いちばんつまずくところです。

コツ1. 操作は「代わりにやらない」

つい自分でやってあげたくなりますが、それでは覚えられません。指をさして場所を教え、操作は本人にやってもらうのが基本です。

コツ2. 専門用語を使わない

「タップ」→「押す」、「ブラウザ」→「インターネットを見る画面」、「スワイプ」→「指をすべらせる」。親が普段使う言葉に言いかえるだけで、ぐっと伝わりやすくなります。

コツ3. 一度に教えるのは1つだけ

あれもこれもと詰め込むと、どちらも身につきません。「今日はLINEで返信だけ」と、1回1テーマに絞ります。

コツ4. 本人にメモを書いてもらう

親自身の言葉でメモを取ってもらい、そのメモを見ながらもう一度やってもらいます。うまくできなければ、メモが足りない証拠。書き足して、また繰り返します。

コツ5. 「なんで分からないの」を言わない

分からないのは当然、というスタンスで。焦らせないことが、いちばんの近道です。

コツ6. 会話のきっかけと考える

教える時間を「用事」ではなく「一緒に過ごす時間」ととらえると、お互い気が楽になります。

コツ7. できたら一緒に喜ぶ

「送れたね」「できたね」と声をかける。小さな成功体験が、次のやる気につながります。

「そばにいないと聞けない」問題をどうするか

いちばんの悩みは、離れて暮らしていると、その場ですぐ教えられないことではないでしょうか。電話で説明しても、「今どの画面?」が伝わらず、お互いもどかしい思いをしがちです。

困った画面を撮って送れば、その場で解決

「生活放大鏡(あんしんカメラ)」は、LINEで友だち追加するだけで使えるサービスです。親が操作に困ったとき、その画面を写真に撮って送るだけで、次にどうすればよいかを、やさしい言葉でお返しします。

「この画面では、右下の青いボタンを押してください」——そんなふうに、子どもがそばにいなくても、その場で聞ける相談相手になります。親は毎回電話で子どもに聞く遠慮がいらず、子どもも「また同じ質問…」とならずにすみます。

むずかしい操作は不要。使い慣れたLINEから、写真を1枚送るだけです。

👉 LINEで友だち追加して使ってみる

よくある質問(FAQ)

Q:親がスマホを覚える気がありません。どうすれば?

A:「必要性」を感じられないことが多いようです。「孫の写真が見られる」「LINEで様子を送り合える」など、その人にとっての楽しみと結びつけると、興味が続きやすくなります。

Q:iPhoneとAndroid、高齢の親にはどちらがいい?

A:どちらでも構いませんが、家族が同じ機種を使っていると、教えやすく画面も共有しやすいのでおすすめです。

Q:文字を大きくしても見えにくいようです。

A:文字サイズに加えて、太字設定・画面の明るさ・拡大鏡機能も試してみましょう。それでも読みにくい書類などは、写真に撮って大きく読み上げる方法も便利です。

Q:詐欺のメッセージを親が押してしまわないか心配です。

A:「知らない相手からのリンクは押さず、まず家族か相談サービスに聞く」と約束しておきましょう。怪しい画面を写真で送って確認できる手段を入れておくと、より安心です。

関連記事


参考